マーベル映画に比べて勢いがないDC映画シリーズ”DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)”ですが、
その最新作『アクアマン』はDCEU史上最高の作品と言える内容でした。
本記事ではネタバレなしで感想を書きます。
監督や出演者の情報はこちらにまとめてます。[clink url=”https://jascoco.com/aquaman-preview/”]
目次
- 作品情報
- あらすじ
- 感想
- 一言感想
作品情報
邦題:アクアマン(日本公開日2019年2月8日(金))
原題:Aquaman
監督:ジェームズ・ワン
出演(キャスト):
アーサー・カリー / アクアマン – ジェイソン・モモア
メラ – アンバー・ハード
ヌイディス・ヴァルコ – ウィレム・デフォー
オーム・マリウス / オーシャンマスター – パトリック・ウィルソン
ネレウス王 – ドルフ・ラングレン
デビッド・ケイン / ブラックマンタ – ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
アトランナ女王 – ニコール・キッドマン
トーマス・カリー – テムエラ・モリソン
スティーブン・シン博士 – ランドール・パーク
ジェシー・ケイン – マイケル・ビーチ
あらすじ
ある嵐の日、海底国アトランティスのプリンセスであるアトラナは、灯台守をしていたトーマス・カリーに救助される。その後お互いに愛が芽生え子供を授かった。名前はアーサー・カリー、
海底国アトランティスのプリンセスであるアトラナと灯台守をしていたトーマス・カリーの間に生まれたアーサー・カリーは、母アトラナの命で派遣されたヌイディス・ヴァルコの指導を受けながら父と人間界で暮らしていた。人間と海底人のハーフであるアーサーはアトランティス人になることをできなかったが、アーサーは人間界での生活を好んでいた。
ある日アーサーは海賊の襲撃に巻き込まれ、そのリーダーであるジェシー・ケインを返り討ちにしてしまう。ジェシーの息子のデイビッドはアーサーへの復讐を誓う。その頃海底ではアーサーの異父兄弟であるオームが地上侵略を目論んでいた。それに反対したネレウス王の娘メラは、アーサーに助けを求めコンタクトを取る。
地球侵略を企むオーム率いる海底国アトランティスとアーサーへの復讐を狙うデイビッド(ブラック・マンタ)、それらに対抗するアーサーことアクアマンの戦いの行方は・・・
感想
ストーリー
シンプルに言うと「海底国アトランティスの王に興味のないアーサーことアクアマンが、義父の弟オームの野望を止める過程で、英雄・王としての自身の存在意義を探し出す物語」。
まずその展開が秀逸。
アーサーの誕生譚、母との別れ、潜水艦の救出劇、オームの野望、ブラック・マンタの復讐、トライデント探しの旅などを経由してラストの圧倒的映像で描かれる戦いと感動的なのクライマックスがノンストップ描かれています。
本作、144分と長めなのですが、全ての章が重要でその中にうまくキャラクターの特徴を詰め込んでいて(特にアクアマンの特殊能力を言葉ではなく映像で理解させるはうまいなぁと思いました)グダるところが一切ありませんでした。
またヴィランが二人(オームとブラック・マンタ)登場しているのが、ストーリーを盛り上げるのに効果的だったと思います。(同じDC映画の名作「ダークナイト」みたいですね)
この映画のハイライトとなるのが以下の会話だと思います。
アーサー: I’m not a king. (自分は王ではない)
メラ: Atlantis has always had a king. Now it needs something more.(アトランティスは常に王が存在してた。でも、今はそれ以上の何かが必要。)
アーサー: But what could be greater than a king?(でも王様以上の存在ってなんだ?)
アトランナ: A hero.(英雄よ)
音楽
最初のアーサーの父トーマスと母アトランナと家族3人幸せな日々を過ごしている時のBGMが、Sigur Ros(シガー・ロス)の”Sæglópur”。ここでシガーロスかと感動して涙がウルウルしてしまいました。
もし本編を見てあのエンジェルボイスの虜になってしまったら、是非アルバムを購入してみてください!本曲はサントラに収録されてません。
“Sæglópur”収録アルバム”Tak”
シガー・ロスはVocalのJonsi(ヨンシー)のライブに参戦するほど好きなのでかなりテンション上がりました!
また、デビッド・ケインがブラック・マンタのスーツを作ってるシーンには、Depeche Modeの”It’s No Good”が使われてたりと、この映画の曲選びのセンスが好き!
こちらもサントラに収録されてません
感動のエンディングには、アクアマンのために書き下ろされたSkylar Grey(スカイラー・グレイ)の”Everything I Need”。こちらも鑑賞後の余韻に浸らせてくれる傑作。グラミー賞に何度もノミネートされている実力派シンガー。
アクション
アクション要素満載!さすが「ワイルド・スピード SKY MISSION」大ヒットさせたジェームズ・ワン監督。本当に「ソウ」撮った監督とは思えない器用さ笑 「ワイルド・スピードで魅せた空中を飛び交うシーンもあり、「ソウ」の殺人装置を思わせるカラクリ装置の描写ありです。
代表的なシーンは、予告編でも使われたワンカットで撮影されたパンクールチェイスシーンでしょう。しかも最後に別のシーンと融合するという斬新さ。
最新技術で再現される水中でのアクションシーンも見応え十分です。デザインが特徴的な潜水艦、何種類という海中生物。最後にはドデカのが出てきます。わたしはガンダムがカタパルトから出撃するシーンみたいで、水中で加速するシーンが好きです笑
ジェイソン・モモアのアクションシーンはもちろんですが、ニコール・キッドマンが軽快な動きで敵をなぎ倒していたのには驚かされましたし、何よりカッコよかった。もう50歳を過ぎたけどもっとアクション映画出てほしいですね。
アンバー・ハードってとても綺麗な女優さんですね。なんで今まで大作に出演してこなかったのか。噂ではジョニー・デップとの離婚騒動で対応が印象悪くしてるとかありますが・・・
映像ではないですが、ブラック・マンタのデザインが超カッコいい!フィギュア出たら買いたい。
映像
地底国アトランティスの世界は本当に素晴らしい。以前レビューした「移動都市/モータル・エンジン」の感動に近かったです。まるでアトラクションに乗っているようで、これは3Dや4DX映えするなぁと思いながら見てました。3Dはあまり好まないですが、これは見る価値あるなと思います。
気になったのが描写が水中での髪の動き。かなり頑張ってるなと思いました。さすがに大変なのか、主要人物の何人か(オームやヌイディス)は髪の毛ワックスで固めた設定になってましたが笑
あとパトリック・ウィルソンを若く見せるため顔がかなり修正されていたのは違和感ありました。実年齢6歳しか離れていないニコール・キッドマン対して「Mother」ってちょっと無理があるのでは笑
続編
既に公開されている海外で高い興行収入と評価を得ている本作の結果を受け、配給会社のワーナーは続編の企画を始めたとのことです。時期はわかりませんが作成されることでしょう。願わくばジェームズ・ワン監督は続投してほしいです。
ちなみにミドルクレジット後にも続編を匂わせる演出もありますのでお忘れなく。
本作の原作となったアクアマンのシリーズを紹介します。
順番は「アクアマン:アトランティスの王」→「アクアマン:王の遺産」→「ジャスティス・リーグ:ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃」→「アクアマン:王の最期」です。おそらく続編もこの中のストーリーをベースにすると思われます。
一言感想
– DCEU史上最高傑作!DC映画好き、アメコミ映画好きは必見!
– ストーリー、展開、テンポ全てよし!
– 何種類もある見応えのあるアクションシーンは必見!(特にジェイソン・モモアとニコール・キッドマン)
– 音楽の選曲にセンスを感じる
– アトラクションとしても楽しみたい方は3Dをオススメ
– 王ではなく英雄になる物語
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
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アクアマンのスピンオフ企画始動!
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