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『グリーンブック』扱いづらい題材をユーモアに描いた感動作 (ネタバレなし感想)[映画感想: 027]

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祝!第91回アカデミー賞作品賞受賞!!

扱い難い人種差別が題材ながら、『メリーに首ったけ』などのコメディ監督として知られるピーター・ファレリーによって、万人受けする作品に仕上げられてます。

育ちの良い天才黒人ピアニストと教養のない差別主義者の白人ドライバー。一見相容れない存在の二人が旅する過程でお互いを認め合い友情を結ぶ感動作。

 

目次

  • 作品情報
  • あらすじ
  • ネタバレなし感想
  • 一言感想
目次

作品情報

邦題:『グリーンブック』(日本公開日2019年3月1日(金))

原題:Greenbook

監督:ピーター・ファレリー

出演(キャスト):
トニー・“リップ”・バレロンガ – ヴィゴ・モーテンセン
ドクター・シャーリー – マハーシャラ・アリ
ドロレス・バレロンガ – リンダ・カーデリーニ
オレグ – ディメター・マリノフ
ジョージ – マイク・ハットン
アミット – イクバル・セバ
ジョニー・ヴェネス – セバスティアン・マニスカルコ

あらすじ

舞台は人種差別がはびこる1960年代のアメリカ。ニューヨークのナイトクラブで用心棒をしているトニー・“リップ”・バレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)は、アメリカのディープサウスでのツアー中に有名な黒人のピアニスト:ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手の仕事を受ける。

保守的な家庭で育ったトニーは黒人の運転手を務めることに抵抗を感じたが、有名なピアニストでありながら各地でひどい扱いを受けるドンの姿を見て考えが変わり始める・・・

Photo : IMDb

“グリーンブック”とは人種差別がはびこる1900-60年に黒人が旅行できる場所を記した旅行ガイドブック。

本作はその”グリーンブック”を手に天才黒人ピアニストと差別主義者の白人ドライバーの旅路を描く実話元にした作品です。

また実際のドライバーだった”トニー・リップ・バレロンガ”の息子”ニック・バレロンガ”は、本作の脚本家としてクレジット製されています。

ネタバレなし感想

重たいテーマを大衆映画化

人種差別という重いテーマの作品を普段映画を見ない層にも見れるようにした演出が素晴らしい。

もちろんシリアルな場面はありますが、コミカルな要素を挟んでくるのでその度に救われます。

その最もたる貢献を果たしているのが、ドライバーのトニーです。

彼の破天荒さが、物語の重みを戻してくれる絶妙な緩和剤になっていました。

 

人種差別と向き合う

この映画で切っては切れない人種差別問題。

舞台となる1960年代は、ジム・クロウ法という有色人種に対して公共施設の利用を制限する法律があった時代。

劇中でもその当時の黒人に対するひどい仕打ちは垣間見れます。

現代でもなくなった訳ではありませんが、あんな露骨な差別が日常的に行われていたことに驚きます。

人類皆平等。

人種なんてちっぽけなことなんだよ。と、たくさんの人に見てもらいたい映画です。

 

男二人の友情

人種も違う、性格も正反対なトニーとドクター・シャーリー。お互い距離を置いたところからスタートした旅も、次第に打ちとけ合い。

ドクターと接することで差別の虚しさに気付き、理不尽に差別を受けるドクターを友人として助ける、ここまでの過程がグッときます。

肌の色が違くても人は、人であり。最終的に大事なのは互いに同じ目線で尊重しあえる思いやりだという。1960年代の話ですがその50年後の現代にも通じる普遍的なメッセージが込められてる作品。

 

二人の主役①:マハーシャラ・アリ

Photo : IMDb

祝アカデミー助演男優賞受賞!

『ムーンライト』でも受賞しているため、今回が二度目の受賞となります。

最近『スパイダーマン:スパイダーバース』、『アリータ:バトルエンジェル』など多くの作品に出演している人気俳優となりました。

本作では、旅の途中理不尽な差別を受けるも、感情を抑えこみ冷徹に徹する天才ピアニストを演じます。

感情をあまり表に出さない役でしたが、全てを見透かしたような演技はとても印象に残りました。

『スパイダーマン:スパイダーバース』の感想はこちら[clink url=”https://jascoco.com/spiderman-into-the-spiderverse-review/”]

『アリータ:バトルエンジェル』の感想はこちら[clink url=”https://jascoco.com/alita-battle-angel-review/”]

彼がアカデミー賞助演男優賞を受賞した『ムーンライト』。今ならHuluの無料お試し期間に視聴可能です。

 

二人の主役②:ヴィゴ・モーテンセン

Photo : IMDb

残念ながらアカデミー主演男優賞はラミ・マレック逃しましたが、この映画は彼なしでは語れないとても重要な存在です。

『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルンの影はどこへやら、ビール腹で破天荒なおっさんとなって登場します。

それもそのはず、この役のために20kgも増量した逆デニーロ・アプローチ。役者魂を感じます。

劇中では差別主義者のイタリア系マフィアを演じていますが、その破天荒さで重い空気を緩和する役柄を見事に演じていました。

ドクター・シャーリーの受ける迫害を目の当たりにし、差別の虚しさに気付き友情を結んでいく過程にはホッコリさせられます。

また家族を大切にするという破天荒とのギャップも良かったです。

今度は肉体改造したムキムキ・モーテンセンをまた見たい。

 

一言感想

– 題材は重たいけど気楽に見れるロードムービー
– トニーとドクターのやり取りが面白い
– 差別シーンはイラっ
– 人類皆友達、上も下もありません
– 二人の俳優の演技力
– ケンタッキーが食べたくなる

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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