2019年は『名探偵ピカチュウ』、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』と日本原作の映画が3つ公開されますが、その第一弾が木城ゆきと氏の漫画『銃夢』を実写化した『アリータ:バトル・エンジェル』です!
映画化の企画から約20年、ついに公開されました!
原作の世界観の再現度と迫力のアクションシーンは、原作ファンも納得の出来ではないでしょうか。
原作者木城ゆきと氏も太鼓判を推している本作について感想を書きます。
また続編についても少し触れます。まずはネタバレなしの感想をどうぞ。
鑑賞前の予備知識はこちらの記事にまとめています。[clink url=”https://jascoco.com/alita-battle-angel-preview/”]
目次
- 作品情報
- あらすじ
- ネタバレなし感想
- 一言感想
- ネタバレ
作品情報
邦題:『アリータ:バトル・エンジェル』(日本公開日2019年2月22日(金))
原題:Alita: Battle Angel
監督:ロバート・ロドリゲス
出演(キャスト):
アリータ – ローサ・サラザール
ダイソン・イド – クリストフ・ヴァルツ
ヒューゴ – キーアン・ジョンソン
チレン – ジェニファー・コネリー
ベクター – マハーシャラ・アリ
ザパン – エド・スクライン
グレウィシュカ – ジャッキー・アール・ヘイリー
ゲルダ – ミシェル・ロドリゲス
コヨミ – ラナ・コンドル
タンジ – ジョージ・レンデボーグ・Jr
ジャシュガン – ?? (ネタバレで後述)
ノヴァ – ??(ネタバレで後述)
あらすじ
天空に浮かぶユートピア都市ザレムと、ザレムから排出された廃棄物が蓄積して山をなす荒廃したクズ鉄の町アイアンシティ。大戦後の未来は、支配する者とされる者の2つの世界に分断されていた。
アイアンシティに住むサイバー医師のイドは、クズ鉄の中から少女の頭部を発見する。彼女は300年前のサイボーグで奇跡的脳は生きていた。
長い休眠状態によって過去の記憶を失っていたが、イドによって新しい身体を手に入れた少女はアリータと名付けられ、イドと一緒に暮らし始める。
ある日、イドを守るために戦った際に、とてつもない戦闘力が備わっていることに気づく。彼女は300年前の大戦中に失われたテクノロジーで作られた”最終兵器”だった。
人間の温かさに触れ、感情が芽生えたサイボーグのアリータは、自分の命の意味を見つけるため、システ大切な人たちを守るため、2つに分断された世界の秩序に立ち向かう。そして、世界が分断された隠された秘密とは・・・
ネタバレなし感想
原作ファンも必見のクズ鉄町の完成度
漫画の荒廃した世界観・クズ鉄町を見事に描いています。
日本の実写化じゃ予算の関係で不可能、これぞハリウッド!実写化してくれてありがとう!と言える出来!
特にザレムとクズ鉄町を遠隔から見せるシーンは鳥肌ものでした。
「機甲術」(パンツァークンスト)が映えるアクションシーン
アリータは300年前のテクノロジーで作られた”最終兵器”であり、その戦闘能力は非常に高いです。
そんなアリータのバトルシーンが随所に見られるのも本作の大きなポイントです。
イドを助けるために戦闘能力が覚醒するシーン、打倒グレウィシュカを呼びかけたハンター酒場のシーン、モーターボールのシーン、そしてラストバトルとテンコ盛り!
モーターボールはスピード感と次々と襲ってくる敵をスマートに返り討ちにしていく姿がとても気持ちがいい!
人間とサイボーグとの恋模様
最初は「人間とサイボーグ?」と思いましたが、アリータの表情が何から何まで乙女。
最新の映像技術は凄い!自然と感情移入してしまい、キュンとするシーンがちらほらと。
違和感ある目も終わる頃には違和感なし
初めてアリータの目を見た方のほとんどはその大きな瞳に違和感を感じたのではないでしょうか。
僕も同じくすごく違和感を感じました。
でも実際に鑑賞してみるとそれは些細な事で、最後はかわいらしいとも思えます。(実は何度も予告映像を見てたので、鑑賞前に慣れてましたがw)
原作者の木城ゆきと氏も好意的に受け止めているようです。(最初は違和感あったみたいですがw)
制作側が原作のアリータを再現しようとしている努力が伺えます。
続編は興行収入次第
本作は原作の4巻のところで終了します。
つまりストーリーは終わっておらず続編の可能性があります。
次作を予感させるラストに、あのキャラに大物俳優を起用したことからも作る気は満々そうです!
が、そこはビジネス。まだ公式に続編の発表はなく、興行収入の面で成功しなければなりません。
続編見たい!お願いします!
一言感想
– 原作の世界観の再現度が素晴らしい!
– 現実のロボットのようなアリータの映像表現力に脱帽!感情移入しました。
– 目は大丈夫!慣れるから!
– 大迫力のアクションシーン!
– 窓や扉を壊さないと屋内に入れないグレウィシュカ
– ラストに登場する人物が大好きな大物俳優がテンション上がった
– ジャシュガンも続編で出番あり?(こちらも有名俳優)
– たくさんの人が見て欲しい!(是非続編を見たい)
以下ネタバレを含みますのでご注意ください。
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ネタバレ
ネタバレあらすじ
300年前のテクノロジーの戦闘能力に目覚めたアリータは、ハンター・ウォーリアー活動をしていたイドを襲ったサイボーグ暗殺者グレウィシュカの手下を撃退した。そして自分もイドと共にハンター・ウォーリアーとして戦うと懇願するもイドに危険だと拒否されてしまう。
別の日、ヒューゴと友人と訪れた町外れのにある古びた宇宙船で300年前の戦闘ボディ”バーサーカー”を発見し、イドにボディの交換を願うもまたも拒否される。
イドにうんざりしたアリータは、ハンター・ウォーリアーに勝手に登録。打倒グレウィシュカを掲げハンター酒場で仲間も集うも、グレウィシュカは指名手配されていないとハンターたちに拒否される。そこにまたグレウィシュカが現れ、アリータに再戦を挑む。ボディを失ったアリータだったが、最後の力を振り絞りグレウィシュカの目を潰し、そこにイドとヒューゴとハンターが追い討ちをかけ、グレウィシュカはその場から逃亡。また、黒幕はノヴァというザレムの科学者である事がわかる。イドはアリータの意見を聞かなかった事を謝り、バーサーカーボディを移植。
より強力なボディを手に入れたアリータは、恋人であるヒューゴのザレムへの移住を助けるため、殺人が合法化されたスポーツ:モーターボールに出場する。しかし、対戦相手はノヴァの息のかかったベクターという実業家の手先だった。それを知ったイドはその事をアリータに伝えるも、アリータは次々と返り討ちにする。(このシーンではありませんが、原作のモーターボールの絶対的チャンピオンのジャシュガン(ジェイ・コートニー)が、チラッと映ります)
しかし、試合中に恋人のヒューゴから「ザパンに命を狙われている」と連絡が入る。ザパンはハンター酒場で喧嘩して時に負かしたサイボーグで、アリータに根を持っていた腹いせにヒューゴを襲ったのだ。試合中にも関わらずアリータはヒューゴの元へ向かった。
ザパンに追い詰められたヒューゴのところにアリータが到着するが、ヒューゴはベクターの指示でサイボーグから部品を奪う指名手配犯であった事が発覚。アリータには、ハンターウォーリアーとしての職務を全うする義務があるが、恋人の秘密にショックを受けているアリータ。そしてザパンが「お前がやらないなら俺が」とヒューゴを剣で貫く。致命傷を負ったヒューゴを抱えながらアリータは成すすべも無く泣き叫んでいると、サイボーグエンジニアのチレンが現れ彼を救う手助けをします。アリータはヒューゴの生首を持ってザパン前に現れ、ザパン顔を切りつけその場を去ります。
ヒューゴにはサイボーグの体を与えられ命は助かります。そしてビクターからお金さえあればザレムに行けるそそのかされ、お金のために裏稼業をしていたとわかる。
怒ったアリータはビクターの元に復讐のため向かいます。そこでビクターはザレムにいるノヴァからマインドコントロールされていることを知る。ベクターと襲ってきたグレウィシュカを殺したアリータの元にイドから「ヒューゴがいない」と連絡を受ける。
ヒューゴはザレムとクズ鉄町を結ぶチューブを登りザレムを目指していた。アリータがヒューゴを説得しクズ鉄町に戻ろうとした時、ザレムにいるノヴァが防衛装置を発動しヒューゴの体はバラバラに。アリータの懸命の助けも虚しく、ヒューゴはチューブから落下。彼は最後にアリータに感謝の言葉を伝えた。
数ヶ月後、舞台はモーターボール会場。アリータはモーターボールのスーパースターになっていた。右手に持った剣をザレムに向け強い眼差しを送るアリータ。その様子をザレムから見下ろすノヴァ(エドワード・ノートン)はメガネをはずし微笑むのだった。
原作との違い
時系列や登場人物等の違いはありますが、概ね原作漫画の4巻までをベースとしたストーリーです。
時系列
漫画版はヒューゴ(漫画はユーゴ)編 → モーターボール編でしたが、映画版は同時進行。
ストーリー:ヒューゴ編
漫画版・映画版:ザレムへの移住を夢見る青年ヒューゴとアリータの恋模様を描く。強盗紛いなことをしていることがばれ致命傷を負いサイボーグ化。お金ではザレムに行けないことを知り、チューブを伝ってザレムに向かうが防衛装置に掛かり死亡。
ストーリー:モータボール編
漫画版:ジャシュガンという絶対王者とアリータ(ガリィ)の戦いを描く
映画版:アリータがヒューゴの夢を叶えるために挑戦。ジャシュガンはチラ見せ程度の登場。(次回作への伏線?)
おそらく映画の尺の関係で2つのストーリーを同時進行させる決断に至ったと思いますが、最低限の脚色で上手にまとめられてると思いました。
この調子で続編も作ってほしいところです。そこで続編について考察してみました。
続編の考察
続編のストーリーは、モーターボール、ザパンそしてノヴァ博士の3つのストーリーを軸にした内容になると考察します。それぞれの考察をまとめました。
あくまでも個人の考察であることご了承ください。
考察1:モーターボールの絶対王者ジャシュガンとの戦い
漫画版のモーターボール編は、ジャシュガンという絶対王者とアリータ(ガリィ)の対決を中心に描かれ、戦いの後もジャシュガンはその後のストーリーでもアリータにとって重要な存在となります。
ジェシュガンは映画にも登場しており、ヒューゴがアリータを初めてモーターボールに連れて行ったシーンでチラッと見えます(金ピカ装備をまとってメンテナンスしてた男です)。しかもそれを演じていたのがジェイ・コートニーでした。彼はアンクレジットでの出演となってます。
ジェイ・コートニーは『ダイハード/ラスト・デイ』でジョン・マクレーンの息子役や『ターミネーター:新起動/ジェニシス』でカイル・リースを演じているオーストラリア人俳優。
知名度のある俳優をチラ見せだけで起用するとは考えずらいので続編にも登場。つまりストーリーの中核を担うと推測します。
考察2:アリータとザパンの因縁
アリータとの酒場での喧嘩やヒューゴを襲ったあと顔を切り落とされたりと、アリータに対して強い恨みを持っているザパン。
この描写は漫画版にもあることからも、続編でザパン編が描かれる可能性が高いと推測します。ちなみに原作のザパンは最終的にノヴァに改造されアリータと対峙しています。
考察3:ノヴァのストーリーはおそらく映画オリジナルストーリー?
本作の黒幕ノヴァ博士。
原作のノヴァは、その危険な考え方からザレムを追放されクズ鉄町に潜れ込んだマッドサイエンティストでザレムにはいません。
そして逆にアリータがザレムの部隊に編成されノヴァを捕獲することになります。
しかし、第1作目でザレムの支配者として扱われた男がいきなり追放されるのもおかしいですし、大衆映画でもあるのでシンプルな構図の方が多くの人に興味をもたれると思うので、ノヴァに関しては映画オリジナルのストーリーになるのではと推測します。
ちなみに映画のラストシーンでノヴァ博士の素顔が明らかになりますが、まさかのエドワード・ノートン!(もう一人のアンクレジット俳優)
彼はデビュー作『真実の行方』で多重人格者を演じ一躍有名になり、その後『アメリカン・ヒストリーX』や『ファイトクラブ』など難しい役をこなす演技派俳優。僕にとって数少ない出演しているだけでその映画を見たいと思える好きな俳優さんの一人。
これは是が非でも続編を作ってほしいと強く願います!
ちなみに原作の銃夢はシリーズ化しており『銃夢』 → 『銃夢 LastOrder』 → 『銃夢火星戦記』と続いています。
最新作にして最終章『銃夢火星戦記』は「イブニング」にて現在連載中。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
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