ゾンビ映画史上最大級のスケールで描かれた『ワールド・ウォー Z』の続編プロジェクトがキャンセルされたとのニュースがありました!
第一作目は、原作無視のストーリー、制作サイドと配給会社間の問題で重要なシーンを大幅にカットと原作ファン泣かせの内容。
日本でも配給会社が「ゾンビを前面に出すと客が減る」との考えから、「家族との絆」を描いた映画と宣伝。
しかし、いざ公開されると、視聴者から「ゾンビ映画やないかーい!」と大批判を浴びたのが印象的です。
何かと問題が多かった『ワールド・ウォー Z』ですが、大金をつぎ込んで制作されただけあり、これまでのゾンビ映画では実現できなかった世界観とゾンビの描写はさすがでした。
事実、世界興行収入は5.4億ドルという大成功を納めてるので当然続編の話があったのですが、残念ながら先日制作中止の報が世界を駆け回りました。
この記事では公開後から中止に至る経緯を簡単にまとめてます!
前作公開後の続編への動き
元々はトリロジーとして制作予定で、第1作目の成功を見届け続編の制作に取り掛かります。
監督はフアン・アントニオ・バヨナ(代表作『ジュラシック・ワールド 炎の王国』)が選ばれ、公開日が2017年6月と発表。
しかし、2016年パラマウント・ピクチャーズよりフアン・アントニオ・バヨナ監督が降板したことを発表されます。
その理由は、『ワールド・ウォー Z』続編の進捗が遅かったため、『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の監督することになったようです。
2017年にデヴィッド・フィンチャーを監督としてプロジェクト再開を発表。ブラッド・ピットも続投決定します。
2018年秋に撮影開始の予定でしたが、デヴィッド・フィンチャー監督がNetflixドラマ『Mindhuner』の制作総指揮兼監督となりさらに延期。
2019年再開予定だったが結局デヴィッド・フィンチャー監督のスケジュールが確保できずお蔵入りとなる。
キャンセルの原因
キャンセルの原因には2つの説があります。
パラマウント制作陣の動きが遅い
そもそもパラマウントの制作陣の進捗が遅すぎるのが原因です。
このため、当初の監督候補だったフアン・アントニオ・バヨナ監督が、別作品の撮影のため降板してしまいました。
デヴィッド・フィンチャーのスケジュール確保できず
デヴィッド・フィンチャー監督のスケジュールを抑えられなかったのも原因の一つです。
パラマウント側がもたもたしてたのか、デヴィッド・フィンチャーが勝手にスケジュールを埋めたのかその詳細は不明です。
デヴィッド・フィンチャー監督は、この作品に限らず降板・お蔵入りの印象が多いので後者の可能性高そうですね。
その他予算の問題もあったようですが、上記ほどの問題ではなかったようです。
敏腕プロデューサーの死も関係あり?
もう1つ、パラマウント・ピクチャーズの敏腕プロデューサーブラッド・グレイ氏の死も大きいと思います。
彼はブラッド・ピットとジェニファー・アニストンと共にプランBエンターテインメント(代表作『チャーリーとチョコレート工場』や『ディパーテッド』など)を立ち上げた人物です。
『ワールド・ウォー Z』にも参画していましたが、2017年癌のため59歳の若さで亡くなりました。
さいごに
紆余曲折を経て、結局お蔵入りしてしまった「ワールド・ウォーZ2」。
ブラッド・ピットも続編に乗り気だったようなので中止は残念ですね。
近い将来のプロジェクト再始動を待ちましょう。できればブラッド・ピットが現役中に。
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