本記事では、『移動都市/モータル・エンジン』のあらすじ、キャストや「ハウルの動く城」との関係性などをまとめております。
少しでも参考にしていただけると幸いです。
目次
0. あらすじ
1. 製作陣
2. キャスト
3. 同名小説の実写化
4. ハウルの動く城との関係
5. 公開日
6. 海外での評価
0. あらすじ

Photo: Universal Pictures
世界を壊滅させた「60分戦争」から1700年後の荒廃した未来世界。人々は巨大な移動式都市に住み、他の都市を飲み込み物資や奴隷を奪いながら生活していた。
移動都市ロンドンで史学ギルド見習いをしていたトム( ロバート・シーハン)は、任務を怠ったことで”Gut”という強奪した物資の分解・リサイクルする業務に就く。そこで尊敬するギルドの長であるサディアス・バレンタイン(ヒューゴ・ウィーヴィング)と出会うことになるが、謎のスカーフの女へスター(ヘラ・ヒルマー)が突然サディアスに斬りかかった。トムは危険を察知しことでサディアスは致命傷を免れるが、女は逃げ出してしまう。トムは急いで追いかけ彼女をダストシュートに追い詰めると、彼女はスカーフを取り顔の傷を見せ「彼は私の母を殺しこの傷を負わせてた」と言ってダストシュートに飛び込んだ。驚きを隠せないトムの元にサディアスが表れトムが女との一部始終を説明すると、サディアスはトムをダストシュートへ突き落とした・・・
日本語版予告
ロンドンの街が動く描写を見事な映像美で再現してます。これはSF好きには堪らないですね。
ストーリーも謎の多い女主人公へスターとギルドの長サディアスとの過去に何があったのか、サディアスの目的など興味をそそられます。
1. 製作陣

Photo: Universal Pictures クリスチャン・リヴァース監督
製作陣は『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』シリーズのメンバーが担当。しかし、同シリーズを監督したピーター・ジャクソンは、本作では脚本と製作を担当となってます。
監督 (クリスチャン・リヴァース)
監督は本作が長編映画監督デビューとなるニュージーランド人のクリスチャン・リヴァース。
彼は17才からピーター・ジャクソンに師事し、「ロード・オブ・ザ・リング」をはじめ、1992年の「ブレインデッド」から全ての作品にクレジットされています。
また2005年の同監督作「キング・コング」ではアカデミー視覚効果賞を受賞。今ではピーター・ジャクソンにとって欠かせない右腕的存在。そして満を持して長編監督を任されました。
– 脚本 (ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン)
脚本はピーター_ジャクソン作品でおなじみのチーム”ピーター・ジャクソン”。
フラン・ウォルシュはピーター・ジャクソンの内縁の妻で彼の全ての作品に携わっています。
フィリッパ・ボウエンも「ロード・オブ・ザ・リング」以降の全ての作品にクレジットされているメンバー。
製作の基盤となる監督と脚本家全てがニュージーランド人でロケ地もニュージーランド。いつものピーター・ジャクソンの製作スタイルですね。
2. キャスト
– ロバート・シーハン – トム・ナッツワーシー

Photo: Universal Pictures
主人公のトム・ナッツワーシー役は『ジオストーム』やドラマ『Love/Hate』に出演したアイルランド出身のロバート・シーハン。
2011年には英ドラマ『Misfits/ミスフィッツ 俺たちエスパー!』で英国映画テレビ芸術アカデミー賞にノミネートしたこともある若手俳優。
– ヘラ・ヒルマー – へスター・ショウ

Photo: Universal Pictures
謎のスカーフの女を演じるのはアイスランド出身のヘラ・ヒルマー。有名作は米ドラマ『ダ・ヴィンチと禁断の謎』のヴァネッサ役、そのほかには本国アイスランドの映画に多数出演しているようです。
本作をキッカケにスターダムに駆け上がることができるのか、今後の活躍にも期待です。
– ヒューゴ・ウィーヴィング – サディアス・バレンタイン

Photo: Universal Pictures
『マトリックス』三部作、『トランスフォーマー』シリーズ、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』などの話題作に多く出演するベテラン俳優。
ピーター・ジャクソンの『ロード・オブ・ザ・リング』三部作に出演した縁もあってか本作にも出演。ただし今回は悪役です。
– ジハエ – アナ・ファン

Photo: Universal Pictures
へスターの味方であり移動都市ロンドンの対抗勢力のキーマンであるアナ・ファンには、韓国出身のジハエが抜擢されました。
韓国出身でありながら父親の仕事でナイジェリアやスウェーデンなど飛び交う幼少期を過ごし現在はアメリカで活動中。
元々は女優ではなくミュージシャンが本職のようです。
3. 同名小説の実写化

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本作はイギリス人作家フィリップ・リーヴの同名小説を実写化したものになります。
2001年に出版された「移動都市(Hungry City Chronicles)」は4部作となっており本国イギリスではいくつかの賞を受賞しています。
映画版は1作目「移動都市」の話が描かれています。続編の情報はまだないので恐らく本作の売り上げ次第というところでしょう。
作品の順番は以下となります。(4作目のみ上下巻)
- 移動都市
- 掠奪都市の黄金
- 氷上都市の秘宝
- 廃墟都市の復活 (上・下)
4. 「ハウルの動く城」との関係

© Studio Ghibli/Walt Disney Pictures
街が動くというアイデア。日本人なら思い浮かぶのが「ハウルの動く城」ではないでしょうか。
同じ原作?パクリなの?と気になりますが、結論から言うと原作も違い、パクリでもありません。
「モータル・エンジン」は上に挙げた通りフィリップ・リーヴが2001年に出版しました。
「ハウルの動く城」の原作は1986年にダイアナ・ウィン・ジョーンズが出版した「魔法使いハウルと火の悪魔」です。
もしかしたらフィリップ・リーヴは「ハウルの動く城」から着想を得たかもしれませんが、物語は全く別作品と考えて良さそうです。
ちなみにジブリ版「ハウルの動く城」は2004年公開。
5. 公開日
日本の公開日は3月1日(金)。
アメリカの公開が12月14日なので早すぎず遅すぎずといったところでしょうか。
6. 海外での評価
すでに公開されているアメリカの大手レビューサイトRotten Tomatoesの評価は以下となります。

rottentomatoes.com
批評家のレビューが28%。一般人の評価が60%近くなので少し希望は持てますが、あの予告編からは思いもしない結果に。
感想のほとんどが
「映像は素晴らしいけど、ストーリーが微妙」
「映像はいいけど、話が面白くない」
「ピーター・ジャクソンちゃんとレビューした?」
など、映像は称賛されているものの肝心のストーリー部分がシビアな評価になってます。
ただ評価は人それぞれなので、この情報は数ある中の一つくらいに留めておきましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
あの「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン製作チームによる人気SF小説の実写化
SF好きはこれだけで見に行く価値はあると思えますし、街が動いている映像は是非大型スクリーンで鑑賞したい作品です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
本作を鑑賞した感想記事はこちら。ネタバレはありません。
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