1月5日から開幕した4年に一度のアジアの祭典”アジアカップ2019″。
オーストラリアがヨルダンに敗戦したその直後、タイもインドに負けるという波乱が起きました。
現地タイでは失望と怒りといった感情が飛び交ってます。
本記事ではタイの友人やSNSなどの現地の声をまとめております。
試合前のタイの様子
試合前のタイ国内の雰囲気は「インドに勝って当たり前」、「大一番はUAEとバーレーン戦」と明らかに格下として見ていました。
過去55年間インドに負けたことがなく、アジアカップ未勝利国でもあるインドに負けることはないだろうと楽観視してしまうのも理解できます。
そして今大会では、昨季Jリーグで活躍したタイ人Jリーガーのティーラシン・デンダー(元広島、現ムアントン・ユナイテッド)、ティーラトーン・ブンマータン(神戸)そしてベストイレブンにも選ばれたチャナティプ・ソングラシン(札幌)がメンバーに名を連ねます。先日開催されたスズキカップ2018(隔年で開催されているアセアン地域ナンバーワンを決める大会)では、国際Aマッチデーではなかったため上記Jリーガー3名は招集されませんでした。(結果は準決勝敗退)
その3人が戻り今回はほぼフルメンバー(正ゴールキーパーのガウィン・タンマサッチャーナン(OHルーヴェン/ベルギー)が負傷のため欠場)で挑む今大会の期待度は非常に高かったです。組み分けにも恵まれたこともあり、格下のインドには絶対負けては行けないというのがタイの世論でした。
試合後のタイの様子
国民の期待を大きく裏切る結果となってしまったタイ代表チーム。
国民の多くがSNS上で失望と怒りの感情をあらわにしています。
「インドに負けて恥ずかしい」
「なぜチャナティップをうまく使わない!」
「なぜチャナティップを交代させた!」
「ライェヴァツ監督のサッカーがタイのサッカーと合わない」
「これもキャティサック監督を辞めさせたタイサッカー協会が悪い」(タイをW杯最終予選まで導いいた前監督。辞任という形だが、タイサッカー協会会長との対立が原因と言われている。)
これらのコメントから日本人が思ってるよりもインドを格下と見ていたのが伺えます。
そしてプレイしていた選手に対する不満より、監督と協会側に対する不満が声が多く、特にタイの英雄であるチャナティップの良さを引き出せない監督に対しての不満が多く見られました。
実際の昨日の試合観戦してましたが、チャナティップがほとんど機能してませんでした。セルビア人であるライェヴァツ監督は、フィジカルを駆使したスタイルが好きなようですが、フィジカルでは完全にインドに負けてたようにみえます。
実際はFIFAランキングはインドの方が上で、昨日のサッカー観ててもインドは迫力あるといいサッカーしていたので単純に力負けのようにも見えましたが・・・
そして敗戦の翌日
タイ代表のライェヴァツ監督の解任
タイ代表のライェヴァツ監督の電撃解任が発表されました。大会期間中なのでまさかと思いましたが大きな決断をしましたね。アジアカップの残りの試合はアシスタントコーチのシリサク・ヨディヤタイが監督を務めるようです。
この状況日本のロシアW杯前の状況と少し似てますね。W杯目前にハリルホジッチ監督の電撃解任。長い間世間では解任論が出ていたところ、直前になっての解任。「遅すぎる」、「なぜ今さら」といった声が多くありましたが、W杯の結果は大躍進のベスト16。
国民がサッカー協会と監督に不満を持つことと監督の電撃解任という日本のW杯の状況と共通点ができた今回のタイ代表チーム。日本代表のようにこれを転機に大逆襲が始まるのか見ものですね。
我ら日本も明日は我が身です。足元を掬われないよう気を引き締めて頑張ってもらいたいですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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